新たな国民病”とも言える『逆流性食道炎』
逆流性食道炎は、胃の噴門部(下部食道括約筋)の緩みからなり、胃酸や胃の内容物が食道に逆流し起こる炎症です。
ピロリ菌による胃炎から胃がんが、ウイルス性肝炎から肝臓がんが生じるように、食道に慢性的に繰り返される炎症では、発がんのリスクが上昇します。
食道がんの中でも、逆流性食道炎が関与するのは「腺がん」というタイプ。
日本の場合、食道がんの90%以上が「扁平上皮がん」という別のタイプであったため専門医でも見逃しているタイプだったことは否めませんでした。
しかし、胃がんの増加と共に「腺がん」も増加傾向である今日。
逆流性食道炎の原因の1つに、ピロリ菌駆除があります。
そもそもピロリ菌感染 により、胃内常在細菌叢の殆どがピロリ菌に占められ、従来の常在細菌の種類が減少して多様性が低下すると考えられています。
しかも、ピロリ菌感染では胃酸分泌が低下し低酸状態となるため、通常の胃粘膜では棲みつくことのできない細菌も定着するそうです。
そこへ強力な抗菌薬投与となるわけですね~~
ピロリ菌も死滅するけど、超弱々しい常在菌はイチコロです(;ω;)
日本では胃がんの原因とされているピロリ菌ですが、特にアフリカ系アメリカ人の間では大腸がん患者にピロリ菌陽性率が高く、この関係性についてはこれからも研究が進むようです。
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JIYUTEI 店主
ピロリ菌駆除と逆流性食道炎 のこと
2018年12月30日